富山県射水市加茂中部(下)の加茂神社に伝わる「やんさんま祭り」が4日、同神社の境内で行われた。疾走する馬から乗り手が矢を放つ「流鏑馬(やぶさめ)式」に大勢の見物客が見入った。
流鏑馬式の乗り手は下村愛馬クラブの柴田大輔さん(27)と木原忍さん(41)、高島周(めぐる)さん(41)が務めた。3人は装束姿で馬にまたがり境内を疾走。全長3.6メートルの竹弓に矢をつがえ、的をめがけて3本ずつ放った。
友人と見物した同市小杉中3年の水上敏樹さんは「迫力があって楽しい。乗り手の素早い動きが格好良い」と話した。
五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る神事「牛乗式」も古式ゆかしく行われた。「田の神」をこの地にとどめようと、甲冑(かっちゅう)姿の男性がまたがった牛を若衆が組み伏せた。
やんさんま祭りは、県の無形民俗文化財に指定されている。