川崎市教委 富士通社員を講師に任用 川崎総合科学高、川崎中などに4人 川崎市川崎区・川崎市幸区

川崎総合科学高校

川崎市は、富士通株式会社と2014年度に締結した包括協定を踏まえ、4月22日付で同社のシニア社員4人を市立学校3校の非常勤職員として任用した。

包括協定では、官民で連携・協力する項目の一つとして「世界に飛躍する次世代への多様な人材育成」を掲げ、小中学生への理科教育の支援や、中高一貫教育校でのICTリテラシー教育の推進などを実施するとしている。これまで随時、イベントなどで取り組みを続けてきたが、今回は富士通からの提案もあり、同社のシニア社員のキャリア形成の一環として、市立学校での人材教育に非常勤職員の立場で当たることとなった。

川崎総合科学高校(幸区小向仲野町)には男性2人が着任し、「工業実践」での体験的学習を通した指導・助言を担う。川崎中学校(川崎区下並木)では男性1人が日本語指導を実施。上丸子小学校(中原区)には、きもの検定1級を取得していた女性社員1人が着任し、家庭科指導を手掛けるという。いずれも任期は1年間。

市教委の担当者は「民間企業で培った経験と知識を、子どもたちの学びのために存分に生かしていただきたい。その上で教育の多様性を広げ、現場の活性化にも期待したい」と話している。

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