甲南女子大学と芦屋市が連携協定 阪神・淡路大震災30年特別番組を制作

甲南女子大学(兵庫県神戸市)の文学部日本語日本文化学科は、兵庫県芦屋市と公共性の高い広報政策を共に研究することを目的とする連携協定を締結し、2024年4月30日に協定締結式を実施した。今後、阪神・淡路大震災を経験していない世代の日本語日本文化学科の9人の学生が、芦屋市広報番組「あしやトライあんぐる」内で放送される震災30年特別番組の制作に参加する。

震災30年特別番組は、震災から30年を迎える2025年の1月まで複数回制作・放送される予定。、震災での経験や記憶等をどのように「つなぎ・伝える」かをテーマに、甲南女子大学の学生たちは芦屋市および芦屋ケーブルテレビと協働で、番組制作に企画段階から参加し、レポーターとして阪神・淡路大震災の被災者や関係者へのインタビュー等を行う。

甲南女子大学では阪神・淡路大震災の際、今回の番組制作に参加する学生たちの先輩である在学生1名と、卒業生22名の尊い命が失われた。キャンパス内も被害を受け、芦原講堂内の西日本最大級のパイプオルガンは全壊し、復旧までに3年を要した。この経験をもとに、震災を経験した神戸にキャンパスを構える大学として、被災地支援活動等を行ってきた。

また、「防災」をテーマに産官学連携活動を行っており、震災を経験していない学生達が防災について学び、得た知識を通じて地域に貢献すること、今後起こりうる大災害に備えてスムーズな自助・共助を可能にする取り組みを行っている。 「防災」をテーマとした産官学連携については、震災30年を年度内に迎える今年度だけでなく、今後も継続的に行っていく予定。

参考:【甲南女子大学】芦屋市×甲南女子大学 文学部 日本語日本文化学科との連携協定の締結について

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