【現地取材】ソウルで明らかになったNCT DREAM世界ツアーの全容。高まる日本ツアーへの期待

「皆さんのおかげで夢が叶いました。これからは僕たちが皆さんに夢を見させてあげます」(ジソン)

NCT DREAMがソウルの高尺ドームで3回目のワールドツアーの扉を開いた。

NCT DREAMは5月2日~4日の3日間、ソウル高尺スカイドームで「2024NCT DREAMワールドツアー<THE DREAMSHOW 3>」を開催し、全世界のファンと会う第一歩を踏み出した。

特に今回の公演は昨年6月、高尺スカイドーム開催以降、約11カ月ぶりに開催される単独コンサートであり、3回目のワールドツアーの門出を開く初めての公演だ。チケットオープンと同時に全席売り切れを記録。3日間で計6万人の観客が集まった。

(写真=SMエンターテインメント)マーク

ソウル公演最終日の5月4日、彼らは多彩な舞台で29の曲を披露し、約3時間のランニングタイムを埋め尽くした。この日の最後の公演には、NCTのドヨン、テン、クン、NCT WISHがNCT DREAMを応援した。

今回の公演のコンセプトは「夢」で、3月に発売したアルバムのタイトルを継続するだけに抑圧される現実で理想的な夢で脱出しようというメッセージが公演全般に漂っていた。

7つの小テーマの下にNCT DREAMの音楽叙事とセットリスト、舞台演出、VCRなどが有機的に連結されたステージだった。

緑色に輝くペンライト、熱い歓声とともに強烈な砲門を開いたNCT DREAM。

LEDキューブボックスから登場した彼らは、スロープとリフトステージを活用して官能的でありながらもパワフルなステージを繰り広げた。 強烈なパフォーマンスとともに爆竹など華麗な舞台効果まで加わり、高尺ドームを熱く盛り上げた。

(写真提供=SMエンターテインメント)ジェノ

初舞台を終えたマークは「今日は暑く、もっと熱くなる予定だ。 今日でドーム最後の公演だけに、全力を尽くす」と情熱を燃やした。

ジェノは「コンサートの準備は本当に長くかかったが、3日間はさらに短く感じられる」とし、チソンは「後悔を残さず全力を尽くす」と話した。チョンロは「3日間が体力的に容易ではないと思ったが、この舞台を愛して皆が集まったので可能だったと思う。狂ったように楽しもう」と付け加えた。

続いて90年代のスタイルで再解釈した楽曲で会場を盛り上げ、多彩なパフォーマンスで目と耳を楽しませたNCT DREAM。後半に近づくにつれ、熱気はさらに熱くなった。特に最後のパフォーマンスではジェノが上着を脱衣し、熱い歓声を受けた。

ロンジュンがいなくても僕たちは「7DREAM」

残念ながら今回のソウル公演ではメンバーのロンジュンが健康上の理由で参加できず、「7 DREAM」として立つことはできなかった。

ロンジュンの空席はボーカルメンバーのヘチャンとチョンロが満たし、チソンとマーク、チソン、ジェノもロンジュンのパートを一緒にしながら空席が感じられないように舞台を埋め尽くした。

特に『ANL』後半部のロンジュンのソロパートではロンジュンの声が出てきて、ヘチャンは「ロンジュン、愛してる!」として変わらない愛情を表わした。

ドーム最後のステージを終えたメンバーたちは、一緒にできなかったロンジュンに言及し、次の公演では「7 DREAM」として一緒にすることを願う気持ちを伝えた。

チョンロは「3日間皆さんがいなかったら最初から最後までできなかっただろう」として「アンコールを準備する間にロンジュンから“とてもかっこいい”と連絡が来た。早く7 DREAMで皆さんと一緒に楽しんでほしいと思った」と話した。

ヘチャンは「ロンジュンのパートを分けなければならなかったが、ロンジュンが音程やジェスチャーだけではなく、ディテールに気を使ったことが本当に多かったんだなと感じられ、僕たち本当に後悔なく熱心にしているんだという気持ちが感じられた。メンバーたちに感謝した」と付け加えた。

ジェノは「DREAMたちはロンジュンに、“君さえ良ければ僕たちも大丈夫だからいつでも来て、待っているよ”と」とビデオレターを残した。

(写真提供=SMエンターテインメント)NCT DREAM

NCT DREAMはファンたちへの感謝の気持ちも忘れなかった。

チソンは「僕たちのアイデンティティについて悩んだことがある。辛いときは初期の覚悟がぼやけるときもあった。僕たちが夢を見ることができるように助けてくれる皆さんと一緒に夢を叶えていきたい」として「人は、自分の世界を広げてくれる恩人を忘れられないと言う。僕の世界を広げてくれてありがとう。僕たちが夢を見られるようにしてくださったので、僕たちも皆さんが夢を見られるように力を差し上げます」と誓った。;

ジェミンは「僕たちが皆さんの現在を幸せにしてあげられるならば、それがどれほど大きな感動だろうかと思う。負担にもなるが喜びも大きい」と明るく笑った。

ジェノは「韓国で行なう最後のコンサートというのが信じられない。僕たちがすべてを可能にしてくれたのはファンのおかげだ。皆さんも自負心を持ってほしい」として「次のアンコールコンサートで会おう」と話した。

最後にマークは「今日の公演は完璧な最後のコンサートだったようだ」として「真心は通じるものだ。僕たちの仕事は感性を届ける職業だと思う。だからこそ真心というのが大切だと思う。メンバーたちを見れば僕たちほど本気なチームがあるだろうかと思う」としてNCT DREAMに対する自負心を表わした。

NCT DREAMはソウル公演に続き、5月11日~12日に日本の京セラドーム大阪でワールドツアーを開催する。

◇NCTとは?

2016年デビュー。活動グループ、メンバー数の制限がないという新たなコンセプトを持った次世代K-POPグループ。日本、韓国、中国、台湾、香港、アメリカ、カナダ、マカオといった多国籍な23人で構成されており、日本からはユウタが所属している。これまで2016年に組まれたNCT Uを筆頭に、NCT 127、NCT DREAM、NCT2018、WayVなどの派生ユニットが誕生している。NCTは「Neo Culture Technology」(ネオカルチャーテクノロジー)の頭文字を取って名付けられた。

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