葵祭を前に「御禊の儀」 祭の主役・斎王代が身を清める 京都市左京区下鴨神社

京都三大祭のひとつ葵祭を前に、4日、祭の主役・斎王代が身を清める「御禊の儀」が、京都市左京区の下鴨神社で営まれました。御禊の儀は、斎王代が、祭の無事を願うため身を清める儀式で、上賀茂神社と下鴨神社で、毎年、交互に行われます。ことしは下鴨神社で営まれ、色鮮やかな十二単をまとった第66代斎王代、松浦璋子さんをはじめ、フタバアオイの葉を身につけた童女らによる女人列がゆっくりと境内を練り歩きました。雅楽が流れる中、松浦さんらは神職のお祓いを受け、境内を流れる御手洗川の水辺へと歩み寄り、合わせた手をそっと浸して身を清めました。その後、手を拭った「手水紙」と呼ばれる紙を川に流して祭の無事を祈りました。斎王代の松浦さんは「今こうやって無事に終えることができ、すごくホッとしている。もともと斎王様は御禊の儀が終わってから葵祭本番まで慎ましく生活をされていたと聞いているので、私もそれを見習い、これからの生活を一生懸命やっていきたい」と意気込みを語りました。葵祭は5月15日に行われ、斎王代らおよそ500人が都大路で雅な平安絵巻をくり広げます。

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