835PSを誇る新型12気筒エンジンを発表。アストンマーティンの“V12新時代”の幕開け

 アストンマーティンは5月1日、最高出力835PSを誇る新開発のV型12気筒ツインターボエンジンを発表した。

 このエンジンの登場は、25年にわたってV12エンジンを搭載したフラッグシップモデルの血統が、「最高の技術と、このクラスにおける真のリーダー」として継続されることを意味する。

 2023年に創業110周年を迎えたイギリスの老舗ラグジュアリー・スポーツカーブランドは、社内の卓越したエンジニアリング能力を示すこのエンジンが「エモーショナル・エンゲージメントの挑戦的な擁護者であり、胸を高鳴らせるドライブへの直接的なルートを理解している人々に本能的なパフォーマンスを約束」するものである、としている。

 新しいV12エンジンは最適化と改良を目的とした全面的な再設計が行われ、かつてないパフォーマンスと効率を実現した。最高出力835PS、最大トルクは1000Nmをマークする新型エンジンのハードウェア・ハイライトには、強化されたシリンダーブロックとコンロッド、形状を変更したカムシャフトを組み込んだ再設計のシリンダーヘッド、さらに新しい吸気ポートと排気ポートが含まれる。

 また、スパークプラグの位置を変更し高流量の燃料インジェクターを採用することで、クラストップレベルのパフォーマンスと効率性を実現。新たに導入した高速で低慣性ターボチャージャーによりパフォーマンスに加え、スロットル・レスポンスも向上している。

「V12エンジンは長い間、パワーと威信の象徴だったが、同時にエンジニアリングの情熱と技術力の証でもある」と語るのは、アストンマーティン・チーフ・テクニカル・オフィサーのロベルト・フェデリ。

「835PS/1000Nmを誇るこの比類なきエンジンは、アストンマーティンにとって、まばゆいばかりの新しいV12時代の幕開けを象徴するものにほかならない」

 新しいV12ツインターボ・エンジンは、アストンマーティンのもっとも特別な限定モデルのために毎年限られた数のみが手作業で組み上げられる。このエンジンの最初の搭載例となるのは、2024年後半のデビューが予定される新しいフラッグシップ・モデルだ。アストンマーティンは後日、さらなる技術的詳細の発表を予定している。

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