【公道の違法駐車】無断で長時間している車に「罰金」を課せられないの?

違法駐車に対する自治体の対応は?

公園や公道などに放置されている違法自動車に対して、条例を設けて対処している自治体もあります。

たとえば、ナンバープレートから所有者を探すための調査をし、所有者が見つかった際は撤去指導を行い、従わない場合は罰金を科している自治体もあるようです。
所有者が見つからないときは廃自動車認定基準に適合しているかどうかを調べ、適合している場合は自治体で処分することもあります。

その場合であっても、車の所有者が見つかった場合は、処分費用を所有者に請求することになるでしょう。

また、公園の駐車場に無断駐車されている自動車に対して、注意看板を設置してマナー向上を促すとともに、駐車されている車両を特定し、文書などで注意を行っている自治体もあるようです。

違法駐車に対して科せられる罰金額はいくら?

駐車禁止場所などに駐車しているもの(高齢運転者等専用場所以外)に対しては、表1のように罰金が科せられます。

表1

※神奈川県警察「放置駐車違反に対する責任追及の流れ」を基に筆者作成

警察官および駐車監視員により「放置車両確認標章」が取り付けられた日の翌日から起算して30日以内に納付する必要があります。

違法駐車を放置することで起こりうるトラブルやリスクとは?

公園や公道などに違法駐車されている車は、街の景観を損ねることはもちろん、交通の渋滞や障害をもたらしたり、子どもの危険な遊び場になったりするおそれがあります。

また、長期間駐車されている車は放火やごみの投棄場所として狙われる可能性もあり、街の治安悪化を招く原因にもなりかねません。
特に、車の窓ガラスが散乱していたり、ガソリンが漏れていたりする場合は非常に危険です。

もちろん、違法駐車の場所によっては公共施設の出入り口をふさいでしまっている場合もあり、早急な対処が必要になることもあるでしょう。

違法駐車は罰金の対象になる

公園や公道などに違法駐車されている車があると、交通渋滞などの原因になったり、子どもの危険な遊び場になったりする可能性もあり、たいへん危険です。

自治体によっては条例を設けて違法駐車車両の所有者を調査しているところもあるようなので、自分が住んでいる地域ではどのようになっているのか確認してみるといいでしょう。

違法駐車に対しては、大型車2万1000円、普通車1万5000円、二輪・原付9000円の罰金が科せられます。
悪質な違法駐車車両を発見した際は、警察に連絡することをおすすめします。

出典

神奈川県警察 放置駐車違反に対する責任追及の流れ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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