カネロ、43戦全勝の難敵ムンギアを判定撃破! 4回アッパーでダウン奪取、メキシカン対決制す

ムンギアに判定勝ちを収めたサウル・アルバレス(左)【写真:Getty Images】

世界スーパーミドル級4団体統一戦

ボクシングの世界スーパーミドル級4団体統一戦が4日(日本時間5日)に米ラスベガスで開催され、王者の“カネロ”ことサウル・アルバレスが挑戦者で元WBOスーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(ともにメキシコ)に3-0の判定勝ちを収めた。4回に右アッパーでダウンを奪い、その後も優位に試合を進めた。

大声援の中で開始のゴング。183センチとカネロより10センチ高いムンギアがリーチ差も活かしてジャブを打ち込むが、カネロも負けじと返していく。ムンギアは3回終了間際にラッシュを浴びせたが、4回に逆にカネロが反撃。残り30秒付近で右アッパーを炸裂させ、ムンギアがダウンした。

立ち上がってそのまま試合を続けたムンギアだが、なかなかカネロの牙城を崩せない。最終12ラウンドまで試合は続いたが、3-0でカネロがメキシカン同士の一戦に判定勝ちした。

カネロは世界4階級制覇王者の33歳。2021年にスーパーミドル級4団体統一を果たしたが、22年のWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチでスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に0-3で判定負け。しかしその後はゲンナジー・ゴロフキン、ジョン・ライダー、ジャーメル・チャーロの猛者をいずれも3-0の判定で下していた。対戦前の会見では「年齢は気にしていない。何故なら私はカネロだから」と豪語していた。

ムンギアはここまで43戦全勝(34KO)と無敗を誇る27歳。今年1月にはカネロと12ラウンドを戦い抜いたライダーを相手に9回TKO勝ちを収めており、同胞のカネロとの激突は世界のボクシングファンから大注目を集めていた。勝ったカネロは61勝(39KO)2敗2分。ムンギアは悔しい初黒星となった。

THE ANSWER編集部

© 株式会社Creative2