井上拓真 5年ぶりの兄弟での世界戦に「最高のバトンを渡すだけ」

井上拓真(左)と石田匠

ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(6日、東京ドーム)の前日計量が5日、都内で行われ、王者井上拓真(28=大橋)と挑戦者の同級1位石田匠(32=井岡)が、リミットをともに100グラム下回る53・4キロでクリアした。

拓真は2月の初防衛戦で、強豪ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9ラウンドKO勝ち。勢いそのままに「明日は何もさせずに、しっかりとKOで勝ちたい。プロでやっている以上は、KOを狙っていく」と勝利への自信を見せた。

当日のメインイベントで、兄でスーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥(大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦に臨む。拓真は「体調はとてもいい。(2019年ノルディーヌ・ウバーリ戦以来)5年ぶりの兄弟での世界戦なので、最高のバトンを渡すだけです」と表情を引き締めた。

初の世界ベルトを狙う石田も「計量が終わってホッとしているし、明日が楽しみ。もちろん自分が勝つ。明日全てがわかるので、今日どうこう言うつもりはない。しっかり結果で見せたいと思う」と意気込んだ。

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