畳にカーペットを敷くのはNG?知っておくべき3つのデメリットと解決策

畳の上にカーペットを敷くのは大丈夫?

1LDKや2LDKなど、複数部屋があるご家庭では、畳を使用した和室が設けられていることが多いです。貸しアパートや賃貸マンションなどでは持ち家ではないためリフォームが難しく、和室の畳にカーペットを敷いて洋室風にするのが最も手っ取り早いアレンジ方法といえます。

しかし、畳がある和室にカーペットを敷くと、畳の劣化や蒸れなどが心配ですよね。

実際、畳の部屋にカーペットを敷くと起こるかもしれないデメリットは複数あります。しかし、絶対に畳にカーペットを敷いくべきではないというわけではありません。正しい知識を活用し、デメリットを避けることは可能です。

畳にカーペットを敷く3つのデメリット

畳の上にカーペットを敷くと、どのようなデメリットが起こるかもしれないのでしょうか。デメリットを把握することで、正しい解決法を導きだしやすくなります。畳の上にカーペットを敷くと起こるかもしれないデメリットは、主に3つです。

1. 通気性が悪くなるため畳が傷む

通気性が保たれている環境でないと、畳自体がダメージを負うかもしれない。そのため、畳の上にカーペットを敷くと、畳を蓋をしてしまうため通気性が悪化し、気づかぬうちに畳がダメージを負ってしまう可能性があります。

賃貸物件は引っ越すときに畳が傷んでいると、高額の畳の張替え代が発生するかもしれません。また、持ち家でも畳が傷んで放置すると、トラブルが起こる可能性があります。そのため、畳を早めに張り替えなければなりません。

正しい解決法を厳守してカーペットを敷かなければ、畳が傷んで予想外の出費がかさみやすいです。

2. 畳にダニやカビが発生する

畳の通気性が悪化すると、畳にダニやカビが発生するかもしれません。特に、湿度が高い梅雨時期や空気の通りがよくない和室、日当たりがよくない和室は、湿気がたまりやすくてカビの発生条件がそうため、注意が必要です。

畳にカビが生えたら、掃除機や乾拭きなどで対処可能なこともあります。しかし、カビ広範囲に生えていると、晴れた日に畳を外して掃除するなど、かなり大掛かりな掃除になります。

状態によって業者に依頼をして対処しなければならないので、コスト面で負担がかかる可能性があります。

3. 畳は掃除がしにくい

畳にカーペットを敷くと、日頃のお手入れに時間がかかるというデメリットがあります。畳の部屋全体にカーペットを敷くと、手入れに手間がかかります。カーペットを敷く前のように、気軽に掃除できません。

畳の掃除は、週に1度の乾拭きや掃除機がけが推奨されています。カーペットを敷いて掃除を怠ると、カビやダニの発生しやすくなり、畳が汚れて不衛生な状態になる問題も併せて発生します。

畳にカーペットを敷いても、敷く前と同じように掃除を怠らないようにしましょう。

畳の上にカーペットを敷くデメリットを解消する方法

畳の上にカーペットを敷くと、前述したようなデメリットが発生しやすいです。とはいっても、絶対にカーペットを敷いてはいけないわけではありません。以下のポイントを押さえれば、通気性を上げてカビ・ダニの発生を抑えられます。

  • 晴れた日は絶対に換気する
  • 週に1回、畳掃除をする
  • カーペットは、3日に1回は絶対に掃除をする
  • 年に2回を目安に、畳を日陰干しする
  • 可能な限り、「防ダニ」機能付きのカーペットを選ぶ

これらのことを守れば、畳へのダメージを抑えてカーペットを敷けます。カーペットを敷いたら畳掃除が少し面倒になるかもしれませんが、劣化を防ぐためにもサボらないようにしましょう。

畳の上にカーペットを敷く際はポイントを押さえよう!

畳の上にカーペットを敷くことは、一見便利に感じるかもしれませんが、その選択にはいくつかの慎重を要するポイントが存在します。

デメリットとして挙げた通気性の悪化、カビやダニの発生、掃除の手間など、これらの問題を理解し、適切な解決策を施すことで、畳を傷めることなく、望む室内環境を実現することが可能です。畳にカーペットを敷く際は、晴れた日の換気や定期的な掃除を怠らないことが大切です。また、防ダニ機能のあるカーペットの選択も考慮に入れましょう。

畳の上にカーペットを敷くことで得られる利便性と、それに伴うメンテナンスの労力を天秤にかけ、ご家庭に最適な選択をしていただきたいと思います。

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