すし切りまつり

守山市の下新川神社では、長い箸と包丁で鮒ずしを切り分け奉納する伝統の神事「すし切りまつり」が行われました。下新川神社の「すし切りまつり」は、崇神天皇の第一皇子・豊城入彦命が、この地を訪れた際に村人たちが鮒ずしを献上したのが始まりだとされています。

まつり最大の見どころは、裃姿の若者2人が鮒ずしに一切触れることなく、すし切りを行う神事です。2人は、包丁と直魚箸と呼ばれる魚を料理するときに使う長い箸を使って、無言で、動作を合わせながらゆっくりと鮒ずしを切り分けていきました。

5日の県内の最高気温は、彦根で29.3℃、大津で28.1℃と、各地で6月中旬から7月上旬の暑さとなり、若者2人は、途中、先輩に流れる汗を拭いてもらいながら、懸命にまな板に向かい大役を務めました。

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