【広島】九里亜蓮は6試合先発し白星なし 打線の援護なくDeNAに完敗「ボール先行が多かった」

広島・九里亜蓮

鯉は登らなかった。広島は5日のDeNA戦(マツダ)に0―5で完敗。鯉のぼりが天高く舞い上がる「こどもの日」になすすべもなく撃沈した。

投打で精彩を欠いた。先発の九里亜蓮投手(32)は3回まで一人の走者も出さない完璧な立ち上がり。ところが4回先頭の桑原に初安打を許すと一死から3番・佐野に今季1号となる2ランを浴びた。6回には4番・牧にも4号2ランを献上。6回9安打4失点で3敗目を喫し「ボール先行が多かったと思う。しっかりストライクゾーンで勝負できるようにしていきたい」と反省した。

開幕投手を務めた九里は6試合に先発し、いまだに白星がない。今季12球団の開幕投手で未勝利はヤクルト・サイスニードと2人のみ。4月19日の巨人戦は6回無失点、4月28日の中日戦は7回無失点と直近2試合は好投しながら打線の援護がなく、この日もスコアボードに「0」が並んだ。

大貫・中川虎・山崎に完封リレーを許し、今季早くも6度目の完封負け。73失点はリーグ最少だが、76得点もリーグワーストと投打のバランスが崩れており、新井監督はどう立て直すのか。

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