ファミレスのステーキを徹底比較!ガスト、デニーズ、ロイホの3店舗で食べ比べてみた【おすすめ紹介】

ファミレスでちょっとだけ贅沢したいときにピッタリのステーキメニュー

気軽に洋食メニューをいただけるファミレス。

どのチェーンも、ハンバーグなどが主力商品である一方、メニューを見渡せば、やや値は張りつつもおおむね「ステーキ」も用意しています。

ステーキ以外のメニューが比較的千円前後の設定であるため、その1.5倍から数倍に跳ね上がるステーキは、庶民には高値の華。しかし、「今日はがんばったから少し贅沢したい」といったときにピッタリのメニューでもあります。

そこで今回は「ガスト」「デニーズ」「ロイヤルホスト」のステーキメニューをそれぞれ食べ比べ。

果たして各チェーンのステーキにはどんな差があるのでしょうか。ご紹介していきたいと思います。

「ガスト」のステーキ:庶民の味方に秘められた底力!?

老若男女で日々にぎわう、誰しも一度は行ったことがあるファミレスの王道「ガスト」

他チェーンよりもリーズナブルな値段設定と、洋食を中心とした多彩なメニューから多くの人が満足できること間違いナシの「ガスト」。同じ「すかいらーく」グループには肉料理に特化した「ステーキガスト」もありますが、今回は洋食メニューを多く取り揃える「ガスト」でのステーキをいただくことにしました。

「ガスト」の「サーロインステーキ」(税込1650円)※ライス、ドリンクなどは別途

「ガスト」の「サーロインステーキセット」は、税込1650円。

これにライスとドリンクをつけていただくと、2千円近くになるわけで、他メニューの大半と比べると、オーダーにはなかなか勇気が入ります。

しかし、ジュージューと音を立てながらサーブされたステーキを見て「間違いなかった」と確信。いかにも美味しそうな光を放っています。

肉汁たっぷりで期待通りの美味しさ!

熱々のステーキを一口いただくと、柔らかいお肉から肉汁が口いっぱいに広がります。肉の臭みも全くなく、肉の旨みが存分に引き出されているように感じました。

3種類から選べるソースのうち、筆者は醤油ソースをチョイス。もちろんソースも美味しいのですが、そもそものステーキ肉が絶品なので、スタッフに「塩」を持ってきてもらいました。

やはり塩でいただくと、ステーキ肉のクオリティを強く感じ、その風味を感じることができます。やはり姉妹ブランドに、ステーキ特化チェーンを持つ「ガスト」。かなり美味しくいただくことができました。

「デニーズ」のステーキ:肉+ソースを含めた完璧な調理設計

日常を気軽に「特別なひととき」に変えられるファミレス「デニーズ」

洋食をメインにバラエティ豊かな料理を手軽に味わえることから根強い人気を誇る「デニーズ」。

洋食であっても繊細に「日本人好み」にアレンジされた調理設計はファミレス界でも独創性の高いブランドですが、ステーキは「シンプルに焼く」料理。

この点、食べる前からどんな味を楽しませてくれるのか期待感が高まります。

「デニーズ」の「 サーロインステーキ160g」(税込1868円)※ライス、ドリンクなどは別途

脂が焼けるような香りと合わせてサーブされたステーキは、綺麗な焼き色と脂の艶感が象徴的。

鉄板からはみ出んばかりの物量感もあり、かなりワイルドな印象です。

また、中心部には赤みもやや残っており、多くの人に支持されるミディアムな焼き加減。食欲をそそられます。

ビジュアル通りの肉汁に大満足!

カットすると程よい分厚さとステーキらしい、程よい弾力が感じられます。柔らかい部類のステーキで、筋っぽさも全く感じさせません。

実際にいただいてみると、ビジュアル通りの肉汁の旨みが口いっぱいに広がり、まさに至福の味わい。これは美味しいです。

そして、前述の通りの「デニーズ」こだわりの全体の調理設計はステーキにも反映されており、それがまさしくこのソース。甘味、塩味が複雑に入り混じるソースがステーキ肉の旨みを存分に引き上げてくれるように感じました。

「デニーズ」のステーキは、やはりソースでいただくのがベストだと思います。目を瞑って食べても「デニーズ」の味を楽しめるます!

「ロイヤルホスト」のステーキ:高級店のそれを彷彿とさせる味わい

ファミレスながらも気品ある高級志向なコンセプトで、大切な日にもぴったりの「ロイヤルホスト」

ファミレス界でもクオリティ・価格ともにハイレベルに位置する「ロイヤルホスト」。

洋食を中心に様々なメニューがあり、どれも上品な印象を感じさせます。そんな本格派の「ロイヤルホスト」のステーキは果たしてどんなものでしょうか。かなり期待が高まります。

「ロイヤルホスト」の「厚切りアンガスサーロインステーキ200g」(税込3443円)※ライス、ドリンクなどは別途

その価格、なんと税込み3443円。これにライスやドリンクを付ければ、4千円前後となるわけですが、そこはやっぱり「ロイヤルホスト」。

カラフルな盛り付けと綺麗な網状の焼き目。

高級店のステーキを彷彿とさせるビジュアルで、十分価格に見合ったクオリティだとも思いました。

バターの親和性もあり、筆者的には醤油でいただくのがベストだと思いました

実際にいただくと、今回の3ブランドの中でもステーキ肉が最も柔らかく、脂のバランスも最高でした。

表面の焦げ目の香ばしさとまろやかな肉の甘みが旨味の相乗効果を十分に発揮しています。

専用のソースでも十分美味しいのですが、このステーキ肉の旨みと、乗せられたバターとの親和性から、別途スタッフに用意してもらった醤油をかけていただくと……これが大正解!

ご飯がグングン進む味わいに変化し、最後の一口まで飽きることなく幸せな時間を過ごすことができました。

まとめ:お店ごとの良さがあるが…

今回、ちょっと贅沢に「ガスト」「デニーズ」「ロイヤルホスト」それぞれでステーキをいただきましたが、どのブランドでも最高級ラインに属するだけあって、ステーキ肉のクオリティは十分。ステーキ専門チェーンに負けず劣らずの味わいばかりでした。

そんな中で各ブランドの個性と特徴を挙げるなら、コスパ良く美味しいステーキが食べられるのが「ガスト」、美味しいステーキ肉+ソースの完璧な味わいを楽しめるのが「デニーズ」、高級店さながらの味わいを楽しめるのが「ロイヤルホスト」だと思いました。

さて、ここまで読んでくださったあなたはどのファミレスのステーキが気になりましたでしょうか?

ぜひ、あなた好みのファミレスステーキを見つけて、プチ贅沢を楽しんでみてくださいね。

(うまい肉/ 松田 義人(deco))

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