2024年パリ・オリンピックの予選は、各階級13選手（国）が決まり、残るは5月9日（木）～12日（日）にトルコ・イスタンブールで行われる世界最終予選のみ。決勝進出の2選手と、3位同士による特別試合の勝者の計3人がパリへのキップを手にする（決勝は実施せず）。
日本は男子グレコローマン3階級、男子フリースタイル2階級で最後の枠取りに挑む。他に、女子62kg級でオーストラリア国籍に変えた増田奈千（環太平洋大OG）が挑む。
最後の闘いに出場する強豪選手を探った。
男子グレコローマン97kg級
《実施日》5月9～10日 《日本代表選手》仲里優力（佐賀県スポーツ協会）
欧州は、AIN（ロシア）から2021年にU23世界選手権を制したアルトゥール・サルグシャンが出場。ブルガリアからは2022年世界2位の選手ではなく、昨年のU20世界選手権15位の選手がエントリーするなど全体的に若手のエントリーが目立つ。
アゼルバイジャンもトップと思える選手ではない。欧州選手権の準決勝で敗れたミハイル・カジャイア（セルビア）とルーカス・ラゾギアニス（ドイツ）らのほか、2022年欧州選手権2位のアルビ・サボライネン（フィンランド）や同３位のブラドレン・コズリウク（ウクライナ）らが、出場枠獲得争いに加わるか。
アジアからは、今年のアジア選手権2位のユスフ・マツィエフ（カザフスタン）、同3位のハオ・ホウジ（中国）とバルトムンク・バダムドルジ（モンゴル）、昨年のアジア選手権2位のウズル・ジュズプベコフ（キルギス）らがエントリー。出場枠獲得を目指す。
パンアメリカンとアフリカは、“強豪”と言える国の選手が抜けているので、欧州とアジアの争いとなるか。
▲欧州とアジアの強豪が集う中に挑む仲里優力（佐賀県スポーツ協会）＝撮影・保高幸子
【出場枠獲得国】
《2023年世界選手権・出場枠獲得国》キューバ、アルメニア、チェコ、イラン、AIN＝ベラルーシ
《パンアメリカン予選・出場枠獲得国》米国、ホンジュラス
《アフリカ＆オセアニア予選・出場枠獲得国》エジプト、アルジェリア
《欧州予選・出場枠獲得国》リトアニア、ジョージア
《アジア予選・出場枠獲得国》ウズベキスタン、韓国
【世界最終予選エントリー選手】＝28選手エントリー
Artur SARGSIAN (AIN)
Markus RAGGINGER (AUT)
Murad AHMADIYEV (AZE)
Kaloyan IVANOV (BUL)
Houzhi HAO (CHN)
Filip SMETKO (CRO)
Mathias BAK (DEN)
Richard KARELSON (EST)
Arvi SAVOLAINEN (FIN)
Lucas LAZOGIANIS (GER)
Michail IOSIFIDIS (GRE)
Alex Gergo SZOKE (HUN)
Nitesh NITESH (IND)
Nikoloz KAKHELASHVILI (ITA)
Yuri NAKAZATO (JPN)
Iussuf MATSIYEV (KAZ)
Uzur DZHUZUPBEKOV (KGZ)
Ibrahim FALLATAH (KSA)
Badamdorj BALTMUNKH (MGL)
Tyrone STERKENBURG (NED)
Felix BALDAUF (NOR)
Tadeusz MICHALIK (POL)
Mihail KAJAIA (SRB)
Ramon BETSCHART (SUI)
Aleksandar STJEPANETIC (SWE)
Amanberdi AGAMAMMEDOV (TKM)
Metehan BASAR (TUR)
Vladlen KOZLIUK (UKR)
