【台湾】鴻海の4月売上高、前年同月比19%増[IT]

台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業が5日発表した2024年4月の連結売上高は、前年同月比19.0%増の5,108億9,640万台湾元(約2兆4,200億円)だった。同月の過去最高を更新した。プラスは2カ月連続。前月比でも14.2%増えた。

4月の売上高を四大製品別に見ると、「部品・その他製品」と「クラウドネットワーク製品」がそれぞれ前年同月比で強く伸びた。部品・その他製品は、主要業務に関連する部品の出荷が増えた。クラウドネットワーク製品は、人工知能(AI)クラウド製品に関する調達の動きが広まり、ネットワーク製品の在庫調整による影響を相殺した。

「コンシューマー・スマート製品」は伸びが顕著だった。顧客の間で調達の動きが拡大した。

「パソコン最終製品」は、新製品の発売を受け、顕著に成長した。

1~4月の売上高は、前年同期比3.1%減の1兆8,330億5,911万元だった。部品・その他製品とクラウドネットワーク製品は前年同期比で強く伸びた。パソコン最終製品は横ばい、コンシューマー・スマート製品はわずかに減少した。

鴻海は第2四半期(4~6月)の売上高について、前年同期比と前四半期比でいずれもプラスとなるとの予想を維持した。第2四半期は新旧製品の入れ替え期に入り、事業の見通しは市場予測とほぼ一致するとの見方を示した。

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