奇祭豪快、水しぶきに拍手喝采 小山で400年続く「間々田のじゃがまいた」

「水飲みの儀」で豪快に神池の水を口に入れる大蛇=5日午後0時40分、小山市間々田

 国重要無形民俗文化財で栃木県小山市間々田地区の伝統神事「間々田のじゃがまいた」が5日、間々田八幡宮などで行われ、地元住民が巨大な「蛇(じゃ)」を担ぎながら神池内を豪快に練り歩き五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。

 江戸時代から約400年続く奇祭。全長約15メートルにも上る蛇は毎年、七つの自治会ごとに中学生が中心となり、真竹にわらやシダなどを巻いて製作している。

 花火の打ち上げを合図に7体が境内に集結。おはらいを受けた後、「じゃーがまいた、じゃがまいた」と担ぎ手が掛け声を上げながら、最大の見せ場の「水飲みの儀」に臨んだ。池に入り蛇頭を大きく上下させ水しぶきを上げると、大勢の来場者から拍手や声援が送られた。

 間々田のじゃがまいた保存会の斎藤栄一(さいとうえいいち)会長(80)は「主役の子どもたちは減ってきているが、何とか盛り上げて伝統を継承したい」と力を込めた。

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