心配なのはハッスルプレーによるケガ人か――。巨人と阪神の10年ぶりのOB戦開催が決定した。
巨人の球団創設90周年企画として7月15日、デーゲームの巨人―阪神戦(東京ドーム)後に「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」として実施。交流試合を中心にトークなどで伝統の一戦を振り返る構成となっている。
5日の阪神戦(東京ドーム)の試合前に巨人・中畑清OB会長(70)と阪神・川藤幸三OB会長(74)がグラウンドで発表。伝統球団同士のOB戦は2014年11月16日に東日本大震災の復興支援として仙台で行われて以来、10年ぶりとなる。
気になる出場メンバーは後日、発表される。中畑氏は「90周年をどう飾っていくか。現場は優勝しかないしね。そういう強い気持ちで現場は頑張っているわけだから。花を添えるものにOB戦がなれば」と力を込めた。
川藤氏も「タイガースはとにかく虎の血を受け継いだ人間ばっかりだから。今の(現役)連中がああいう試合に出たいという思いにさせるのがこの一戦」と並々ならぬ決意を明かした。
もちろんV9戦士などレジェンドOBはみんなそれ相応の年齢。中畑氏も「躍動という言葉はやめてほしい。それは無理」とした上で、「ファンとしては目いっぱい動いてるかなというところで動けないのがいいのよ。(OB戦では)レジェンドはみんな本気になっちゃうんだよね。ケガしないことだけを願っているけど、おそらくケガ人が2~3人出るんじゃない」と〝予測〟していた。
満員の観衆を前に思わず力が入り過ぎることは十分に予想できる。「やり方はいろいろ考えないと。お客さんに喜んでもらえるようにしたい」と中畑氏は知恵を絞ってファンを楽しませることを約束した。