来場者、目標の30万人超 富山県砺波市の「となみチューリップフェア」閉幕、好天に恵まれ客足好調

記念写真を撮る家族連れら=砺波チューリップ公園

 富山県砺波市の砺波チューリップ公園などを会場に開かれた「2024となみチューリップフェア」は5日、閉幕した。快晴となった同日は4万2千人が訪れ、会期13日間の来場者は計30万3千人となり、昨年より会期が1日短い中で目標の30万人を達成した。

 運営本部は客足が好調だった要因について、休日、祝日の全てが好天に恵まれたためと分析。メイン会場の大花壇や円形花壇は、開花時期が異なる球根を植える「混植(こんしょく)」が奏功し、最終日まで花の地上絵を維持できたという。来場者へのアンケート結果で鉄道利用は14.6%で、昨年から6.4ポイント増えた。北陸新幹線の敦賀延伸開業の効果もあったとみている。

 外国人の来場はツアー客を中心に6500人。新型コロナウイルス流行前の2019年は8200人で、約8割の水準にまで戻った。

 来場者が最も多かったのは3連休の中日だった4月28日で、1日の来場が10年ぶりに5万人に達した。

 こどもの日の5日は中学生以下の入場が無料となった。石川県七尾市から家族5人で訪れた小学3年生の石川優芽(ゆめ)さん(8)は「きれいな花がいっぱいで楽しかった。来年も来たい」と笑顔を見せた。

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