試練迎える巨人・大城、FA権行使なら争奪戦? 「他球団だったらもっと評価される」

出場機会を減らしている巨人・大城卓三は、今オフにどのような決断を下すだろうか。

2024年シーズンから阿部慎之助監督が就任し、大きく変化したのが捕手の起用法だ。近年は「強打の捕手」として評価を高めていた大城が不動の正捕手としての地位を確立していた。昨季も134試合出場で打率.281、16本塁打、55打点をマーク。打撃3部門でいずれも自己最多の数字を残したが、24年は試練を迎えている。32試合消化してスタメンマスクは14試合と半分にも届かず。小林誠司、岸田行倫が出場機会を大幅に増やしている。

「打撃が良いだけでなく、守備面も決して悪くない」

結果を出さなければいけないという焦りが影響しているのかもしれない。自慢の打撃でも本来の力を発揮できず、22試合出場で打率.190、0本塁打、3打点。24年5月5日の阪神戦(東京ドーム)は小林が高橋礼とバッテリーを組み。大城に出番はなかった。阿部監督の大城に対する期待は大きい。配球や投手に対する声掛けなどでもっと意識を高く持ってもらいたい思いがあるのだろう。奮起が期待されるが、気になるのは今オフの去就だ。今季中にFA権を取得予定で、権利を行使するか注目される。

スポーツ紙記者は「大城は打撃が良いだけでなく、守備面も決して悪くない。盗塁阻止率は高いですし、他球団だったらもっと評価される選手だと思います。実際に複数球団が興味を示していると聞きます。FA宣言したら争奪戦は必至でしょう」と語る。

まだシーズンが始まって4分の1にも到達していない。正捕手を奪取し、巨人を4年ぶりのリーグ優勝に導く働きを期待したい。(中町顕吾)

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