上海ディズニーランド『ズートピア』住人たちの暮らしを感じるエリア造り

上海ディズニーランドに、『ズートピア』エリアが、2023年12月20日にオープンしました。新テーマランドにはアトラクションだけでないエリアの魅力があります。

パークにズートピアの街が出現

上海ディズニーランドに、世界初の『ズートピア』テーマランドがオープンしました。特に凝ったテーマランド名はなく「ズートピア」と呼ばれています。

ズートピアのセントラルシティをメインとしたエリアで、街中の道路がエリアを1本貫いており、その横に建物があるというスタイル。エリアが広がるというより、1本の道を通じて街を探索するという趣が強いのは、上海ディズニーランドらしいエリア造形です。

施設はアトラクション1つ、ショップ1つ、レストランはカウンターとワゴンのみ。アトラクションは巨大ですが、他は街並みを見て楽しむという要素の強いエリアになっています。

その分、街並みはこだわっており、ズートピアという様々な動物が各自の大きさや特徴に合わせて暮らす街らしさが各地に見られます。同じ建物でも大きな動物用のドアと小さな動物用のドアがあったり、信号も3つの高さがあったり。

発見して楽しい街並みに、フォトスポットとしての魅力も兼ね備えた、テーマパークらしいエリアです。

夜も再訪したいまちづくり

夜になると、街中の広告などが光りだし、独特のライトアップを見せます。街灯もありますが、それよりも広告などが目立つライティングです。

ズートピア住人の商業的な明かりが強くなっているのは、そこに住人たちが暮らしているという背景を強く感じさせます。エリアの営みに合わせた照明が多い上海ディズニーランドですが、ズートピアもまた独自の手法で自然な照明を生み出しています。

昼間はアトラクションのある警察署や市役所などの印象が強く、夜になるとナイトクラブなどダウンタウンなエリアの印象が強まるのも、テーマランドが一瞬を切り取った世界ではなく時間が流れていることを感じさせます。時間によって表情を変える、何度も訪れたいエリアです。

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