甲冑体験「諫早殿」に変身、子どもら楽しむ 市美術・歴史館  長崎・諫早

武将になりきって楽しむ参加者(左)=諫早市美術・歴史館

 知的好奇心をくすぐる体験を楽しんでもらおうと、諫早市東小路町の市美術・歴史館で5日、甲冑(かっちゅう)体験があった。江戸時代、諫早を領有していた「諫早殿」に変身した子どもたちが撮影などを楽しんだ。
 同館の「春のワークショップ」の一環。甲冑は同館所蔵で、江戸時代後期から諫早家に伝わる「紺糸威具足(こんいとおどしぐそく)」の小型複製。重さは約10キロで、かぶとの前立に家紋の上(のぼ)り藤(ふじ)が飾られているのが特徴。同家家臣の子孫有志でつくる親睦団体「諫早高城会」が昨年、同館に寄贈した。
 甲冑に身を包んだ子どもたちは、重さに驚きながらも、満面の笑顔でさまざまなポーズをとっていた。NHKの大河ドラマを見て、甲冑に興味を持ち、普段から段ボールでよろいかぶとを作って遊んでいるという市立小栗小2年の立山開理君(7)は「武将になった気分で楽しい。好きな武将は本多忠勝」とにっこり。父親の秀昭さん(50)は「さまざまなことを体験し、好きな事を見つけてほしい」と話した。

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