こどもの日に田植え体験 松阪で84人 三重

【田植えする子どもたち=松阪市嬉野黒野町で】

 【松阪】「農業屋」を展開するクラギ(三重県松阪市川井町、竹内秀樹社長)はこどもの日の5日、同市嬉野黒野町のクラギ嬉野農場近くで田植え体験会を開き、子どもたち84人が苗を手に汗を流した。

 農業や食、自然環境を子どもたちに肌で感じてもらおうと毎年開催し、17回目となる。同市教育委員会が後援。農場近隣の小学校を通じて参加を呼び掛けた。

 子どもらは約千平方メートルの水田にはだしで入り、綱に沿って一列に並び、綱に付けた目印の所にコシヒカリの苗を植えていった。

 田んぼに入った子どもたちは「泥で足が埋まる!」「足が抜けない!」と声を挙げ、どろんこになりながら苗植えに励んだ。

 約8俵(480キロ)を収獲できる見込み。9月には稲刈り体験会に招待し、刈り取った稲を精米して贈る。

 同社の竹内傑専務は「昨今、土と触れ合う機会が減っているので親しんでほしい。食育の面でも大切。お世話になっている地域に貢献できれば」と話していた。

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