金正恩氏、警察末端組織を激励 11年ぶり会議で監視強化

警察の末端組織に当たる「分駐所」の所長らと記念写真に納まる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(前列中央)。6日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)

 【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、警察の末端組織に当たる「分駐所」の所長を集めた会議が開かれ、金正恩朝鮮労働党総書記が5日に参加者を激励したと伝えた。この会議が開かれるのは約11年半ぶり。社会監視を強化する狙いがあるとみられている。

 北朝鮮は法律で韓国文化の拡散を反体制的な行為と規定し、流入を警戒している。金氏は、所長の役割は「人民の保護者、国を侵害するあらゆる要素と闘う鋭いやいばだ」と述べた。

 会議は4月末から5月1日まで開かれ、李太燮社会安全相が活動を総括した。金氏は5日に記念写真も撮影した。報じられた写真によると、数千人規模の参加者が各地から集まった。

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