バフェット氏、後継体制「整っている」 バークシャー株主総会

Jonathan Stempel Koh Gui Qing

[オマハ(ネブラスカ州) 4日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが4日、株主総会を開催した。93歳のバフェット氏は後継体制について準備は整っていると表明。また、アップル株の保有縮小が明らかになったものの、同社を称賛した。

副会長を務めるグレッグ・アベル、アジット・ジェイン両氏について、自身の退任後にバークシャーを率いるふさわしい人物であることを証明したと株主に語った。

バフェット氏は引退後にアベル氏が最高経営責任者(CEO)に就任すると明らかにしており、ジェイン氏はバークシャーの事業子会社を直接監督している。

アベル氏がCEO就任に際して株式ポートフォリオの資本配分で最終的な決定権を持つことになると述べた。

「私は元気だ」と語り、引退する計画がないことも示唆した。

今回の株主総会はバフェット氏の朋友で副会長を務めたチャーリー・マンガー氏が昨年11月に死去して以降初めての開催となった。バフェット氏はマンガー氏について「今日のバークシャーの立役者」と評した。

この日発表した第1・四半期決算では、アップルの保有株を約13%売却したことが明らかになった。これが主な理由で、手元資金は過去最高の1890億ドルとなった。

バフェット氏は株式市場の割高なバリュエーションや地政学的紛争によるリスクを反映し、現金保有が今四半期に2000億ドルに拡大する可能性があるとした。

アップルについては、株式を長期保有するアメリカン・エキスプレスやコカ・コーラよりも「さらに優れた事業だ」と称賛。不測の事態が起こらない限り、アップルはバークシャー最大の株式投資先であり続けると述べた。

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