成長願って 泣き相撲/むつ・田名部神社 33人参加

田名部神社の拝殿に設けられた土俵で元気に泣く子どもたち=5日、むつ市

 こどもの日の5日、子どもの健やかな成長を願う「泣き相撲田名部場所」が青森県むつ市の田名部神社で開かれた。生後6カ月~2歳の子どもたち33人が市内外から参加し、元気な泣き声を響かせた。

 化粧まわしと綱を着け、「泣かせ鬼」役の神社の氏子に抱えられて土俵に入った子どもたち。行司の「はっけよい」のかけ声で顔を合わせると、口をいっぱいに開けて大きな声で泣いていた。取組前から泣き出す子どもや、行司を興味深そうに眺めて全く涙を流さない子どもも。笑顔に包まれた家族らが、スマートフォンで熱心に撮影していた。

 長女の真奈ちゃん(生後10カ月)が参加した同市の手間本真さん(35)は「元気に泣いてくれて良かった。健やかに大きく育ってほしい」と話した。長男の碧生ちゃん(1)が豪快な泣きっぷりを見せた同市の林茜さん(37)は「やりたいことや好きなことを見つけて大きくなってくれたら」と願った。

 田名部神社は2017年から泣き相撲田名部場所を開いている。

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