監督に“ポルシェ”を贈った大谷翔平、仕掛け人が明かした舞台裏「ごめんなさい。私も共犯だわ」

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

アイデアをそのまま実行した大谷に驚くワトソンさん

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場し、今季初となる1試合2本塁打を放った。前日にはデーブ・ロバーツ監督と並んでいたドジャースの日本生まれ選手の通算本塁打記録(7本)を抜き、指揮官に粋なプレゼントをしていたことが話題になったが、その“仕掛け人”が舞台裏を公開。「ごめんなさい。私も共犯だわ」と笑いながら謝罪した。

ロバーツ監督の記録を抜いた大谷は4日(同5日)の試合前、指揮官にポルシェのミニカーをプレゼントして話題に。地元放送局「スポーツネットLA」公式X(旧ツイッター)が公開した試合後取材の動画によると、プレゼントのアイデアがどこから出たのかという質問を受けた大谷は、同局の人気女性レポーター、キルステン・ワトソンさんに「やったらどうだと言われていた」と“仕掛け人”の正体を明かしていた。

これを受けて「Dodgers Bleed Losポッドキャスト番組」のYouTubeチャンネルが、ワトソンさんのインタビュー動画を公開。ワトソンさんは大谷がロバーツ監督の記録にあと1本と迫った際の、指揮官とのやりとりを明かした。

「デーブ(ロバーツ監督)のオフィスにいたメディアは、みんな監督に『あと1本ですね』とか茶化していて、いろいろな冗談が飛び交っていました。その中でメディアから『車をもらわないとね』という声が上がりました。このオフシーズンにアシュリー・ケリーがショウヘイに背番号17番を譲る申し出をしたらポルシェが贈られたので、我々もお決まりのジョークのように『彼(大谷)から何かもらえるかもしれませんよ』と言っていました」

するとロバーツ監督は「そうだね。2シーターのオープンカーで。もう子供が巣立っているから(妻の)トリシアと乗れたら楽しいだろうね」と話していたという。

その後、ロッカーで大谷と会ったワトソンさんは大谷に「デーブは車を期待しているみたいだけど、準備はできているわよね?」と聞いたという。大谷は「えー! 車! なんで?」と言ったため、ワトソンさんは「そうね。おもちゃの車をプレゼントしたら面白いと思うわ。おふざけでね。ポルシェのミニカーはあるんじゃない?」と返答。そこで大谷は「それは、いいアイディアですね!」と周囲を笑わせてやり取りは終わったという。

大谷は、ワトソンさんが言ったようにポルシェのミニカーをロバーツ監督にプレゼント。これを見たワトソンさんは「オー。これは私のせいかもしれないわと思ったの」とややバツが悪そうな表情。ロバーツ監督に対しては「デーブ、本物の車をもらえなくてごめんなさい。私がこのいたずらの一部に加担していたの。面白いと思って言ったことが現実になり、私もこの作戦の共犯だわ、と思いました」と笑っていた。

THE ANSWER編集部

© 株式会社Creative2