都市預金者の所得・雇用実感が向上 中国人民銀調査

都市預金者の所得・雇用実感が向上 中国人民銀調査

中国人民銀行の本部ビル。(資料写真、北京=新華社記者/彭子洋)

 【新華社北京5月6日】中国人民銀行(中央銀行)がこのほど公表した第1四半期(1~3月)都市部預金者アンケート調査結果によると、所得実感指数と雇用実感指数が前期(23年10~12月)に比べ上昇し、物価予想指数は低下した。資金用途の意向については消費が横ばいで、投資が減った。

 アンケートは全国50都市の預金者2万人を対象に実施。所得実感指数は48.0で0.8ポイント上昇した。収入の増減については「増加」が13.2%、「ほぼ変わらず」が69.6%、「減少」が17.3%となった。所得自信指数は横ばいの47.0だった。

 雇用実感指数は35.1で1.0ポイント上昇した。雇用情勢については「良好で就職しやすい」が10.5%、「普通」が43.0%、「厳しく就職しにくい」「分からない」が46.5%だった。雇用予想指数は45.2で0.2ポイント上昇した。

 物価予想指数は56.1で3.1ポイント低下。第2四半期(4~6月)の物価が「上昇する」と予想した人は21.2%、「ほぼ変わらない」は56.2%、「下落する」は10.5%、「分からない」は12.1%となった。不動産価格は「上昇する」が11.0%、「ほぼ変わらない」が53.8%、「下落する」が22.0%、「分からない」が13.2%だった。

 資金用途は「消費」が23.4%で横ばいとなり、「貯蓄」が61.8%で0.7ポイント上昇、「投資」が14.9%で0.7ポイント低下した。好ましいと考える投資方法のトップは銀行・証券・保険会社の資産運用商品(45.2%)で、ファンド・信託商品(18.6%)、株式(14.1%)が続いた。今後3カ月で増やす予定の支出は教育(28.6%)、医療・保健(26.3%)、旅行(25.4%)、社交・文化・娯楽(20.5%)、高額商品(17.7%)、住宅購入(15.0%)、保険(14.0%)の順だった。

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