風に泣いた韓国女王 イ・イェウォンは母国の後輩を称賛

パーオン率50%で難しい寄せを強いられる場面も目立った(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(5日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72) ◇晴れ(観衆8549人)

昨季韓国女子ツアー(KLPGA)の賞金ランキング1位、年間MVPに当たるポイント制の「KLPGA大賞」に輝いたイ・イェウォン(韓国)は、3打のリードを守れず逆転負けを喫して3位で終えた。

バウンスバックを決めた6番(パー3)ではピンに絡んだアイアンショットだったが、徐々にミスが目立ち始めた。「風が強く、そこの計算ができませんでした。プレッシャーは特に感じませんでしたが、クラブの選択に後悔が残っています」

7番、8番とセカンドを外してはいけないグリーン奥にこぼした。アプローチとパターで何とかしのいだ直後の9番(パー5)でも、ラフからフライヤーした3打目が大きくグリーンをオーバー。たまらずボギーを喫して同組の山下美夢有に並ばれると、10番もセカンドが奥のエッジに達してスコアを落とした。

15番(パー5)の完ぺきなウェッジショットで再びトップに並んだが、そこから2連続ボギー。過去3日間でわずか3個だったボギーは、この日だけで7個。母国の後輩であるアマチュアのリ・ヒョソン(韓国)にタイトルをさらわれる形となった。「年齢が離れている(21歳と15歳)ので、一緒にプレーしたことがないですが、アマチュアの中でトップレベルの選手ということは知っています。きょうに関しては風の攻略が上手だと感じました」とたたえた。

世界ランク上位者としてスポット参戦。次回にも意欲を示した(撮影/中野義昌)

世界ランキング上位者としての資格でスポット参戦し、確かな実力は鮮烈な印象も残した。「今回のように資格があれば、またプレーしたい」と再チャレンジにも意欲的だった。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン