無人月探査機「嫦娥6号」、フランスなどの国の科学ペイロードを搭載―中国

中国の無人月探査機「嫦娥6号」はフランスなどの国の科学ペイロードを搭載した。

中国国家航天局は3日、海南省海口市で嫦娥6号国際ペイロードシンポジウムを開いた。パキスタン、フランス、イタリアなどの12カ国の宇宙機関、在中国大使館および国連、欧州宇宙機関(ESA)などの国際機関の約50人の外国人来賓が海南省に集まり協力について協議し、中国の無人月探査機「嫦娥6号」の打ち上げに立ち会った。科技日報が伝えた。

中国国家航天局は2019年4月、対外向けに「嫦娥6号ミッション国際ペイロード協力チャンス公告」を発表した。2回の国際ペイロード搭載プロジェクト提案の公募・選出を経て、最終的に欧州宇宙機関の月表側マイナスイオン分析装置、フランスの月面ラドン検出器、イタリアのレーザーコーナーリフレクタ、パキスタンの超小型衛星という4件の国際ペイロードプロジェクトが決定された。そのうち、欧州宇宙機関の月表側マイナスイオン分析装置は、月表側のマイナスイオンを検出し、プラズマと月面の相互作用メカニズムを研究する。フランスの月面ラドン検出器は、月表側の現場でラドン同位体の原位置観測を行い、月の環境における揮発物質の移動・拡散のメカニズムを研究する。イタリアのレーザーコーナーリフレクタは、月裏側の測位を利用し、その他の月探査ミッションと共同で測距・測位の研究を行う。パキスタンの超小型衛星は、軌道上でのイメージングミッションを遂行し、超小型衛星の月軌道における探査技術を検証する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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