【F1】リカルドが一時復活も解雇危機再燃 独メディア「キャリアの終わりを意味する可能性」

好不調が激しかったリカルド(ロイター=USA TODAY Sports)

F1のRBで今季低迷しているダニエル・リカルド(34)が、今週末のマイアミ・グランプリ(GP)で浮き沈みの激しい結果で去就問題が再燃している。

リカルドは4日(日本時間5日)に行われたスプリントで4位入賞と躍進。しかし肝心の決勝は、中国GP後に出た3グリッド降格裁定の影響もあって全く見せ場がないまま15位に惨敗した。

こうした結果を受けて、ドイツメディア「フォーメル1」は「マイアミでリカルドのキャンドルが一瞬揺らめいたが、全体的にはろうがゆっくりと燃え尽きているように見える…」と厳しく評価。決勝の低迷により、スプリントでの活躍は帳消しになったと強調した。

「スプリントレースで見事4位に入った後の高揚感は長くは続かなかった。正確に言うと〝3時間くらい〟だ。というのは、リカルドはグランプリ予選のQ1で18位に敗退したからだ」と指摘。スプリントの直後に行われた本予選で低迷し、リカルドの栄華はわずか〝3時間天下〟に終わったというわけだ。

こうした惨敗により「リアム・ローソンはすでに(リカルドの)足を引きずっている」とかねて噂される有望株との交代論が再び過熱しそうな雲行き。そして「マイアミのスプリントが一瞬の出来事にとどまるなら、今季中に終わるだろうと確信している。遅くとも夏休み明けには。レッドブルグループのレギュラーの座は一見するとリカルドにとって最後のビッグチャンスだったが、しかしそれは彼のF1キャリアの終わりを意味する可能性もある」と今後はRBで更迭され、そのままF1引退に追い込まれるとの見解を示した。

米放送局「FOX」オーストラリア版も「「リカルドは土曜日のスプリントで4位に入って貴重な5ポイントを獲得するなど立ち直った。しかし印象的なスプリントは、チームメイト(角田裕毅)に再びパフォーマンスを上回られた残念なレース(決勝)のせいで影が薄くなった」と厳しく評価した。

完全に汚名返上とはならなかったリカルド。解雇危機はまだまだ続きそうだ。

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