ローリング・ストーンズ 新メンバー加入も 故チャーリー・ワッツの「カオスと奇抜さ」が懐かしい

ザ・ローリング・ストーンズは、今は亡きドラマー、チャーリー・ワッツの「カオスと奇抜さ」が懐かしいという。先月28日、2021年6月に80歳で他界したチャーリーのいない2度目のツアーとなる「ハックニー・ダイアモンズ・ツアー」を、テキサス州ヒューストンのNRGスタジアムでキックオフしたストーンズは、チャーリーの後任スティーブン・ジョーダンのドラムの腕前には感心しているものの、チャーリーがバンドのパフォーマンスに強烈なエネルギーをもたらしてくれたことを今でも懐かしんでいるそうだ。

デイリー・スター紙のワイアード・コラムによると、ベーシストのダリル・ジョーンズ(63)は「今(チャーリーに代わって)演奏しているスティーブ・ジョーダンは、より教養があって技術のあるミュージシャンだとみんな思うだろう。でも、彼にはチャーリーのようなカオスや奇抜さは作れないんだ。チャーリーは本当に謎の人だった」と語った。

またボーカルのミック・ジャガー(80)は、19歳の頃からステージで彼の後ろで演奏していたチャーリーなしでパフォーマンスするのは奇妙なことだとして、デイリー・ミラー紙に「もちろん、つらいよ。19歳の頃からずっと、ずっとチャーリーだったしね。もちろん、それは感情的なものだけど、人生ではそれを乗り越えなければならない。チャーリーは大好きだけど、僕はまだ音楽を作り続けたいんだ」と認めた。

一方ギタリストのキース・リチャーズ(80)は、「チャーリーの死があったからこそ、ストーンズを続けていくのであれば、今のストーンズが何であるかの印をつけた方がいいと感じたんだ」と加えて語った。

ギタリストのロニー・ウッドも参加したツアー初日のNRGスタジアムでは、新曲「アングリー」と「スウィート・サウンド・オブ・ヘヴン」、そして「悪魔を憐れむ歌」「ギミー・シェルター」「スタート・ミー・アップ」「ホンキー・トンク・ウィメン」「ミス・ユー」などの大ヒット曲を含む2時間のセットで、完売した観客を沸かせたストーンズ、「ハックニー・ダイアモンズ・ツアー」はアメリカとカナダの16都市で開催予定だ。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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