俳優・吉田鋼太郎(65)、柿澤勇人(36)が6日、彩の国さいたま芸術劇場の大ホールで、舞台「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』」(埼玉公演は7~26日)のゲネプロを行った。
同劇場の30周年記念公演。主演は柿澤が務める。同シリーズは、故・蜷川幸雄さん(2016年死去、享年80)が初代芸術監督を担当し、全37作のシェイクスピア作品のうち32作を上演。
蜷川さんの遺志を継ぎ、シリーズを完成させた吉田が、新たに立ち上げた新シリーズが上演となる。
演出、上演台本を担当した吉田は、会場について「約24年くらい前にここに立たせてもらって、思い出はひとしお」と話した。
また柿澤は、蜷川さん演出の2012年の舞台「海辺のカフカ」に出演した時を振り返り「いわゆる有名な千本ノックを受けまして、嫌な思い出しかないんですけど…」と語った。
当時の稽古について「何やっても『ダメ』『ヘタクソ』『やめちまえ』とずっと罵詈雑言を受けて、40度の熱を出しまして」と明かした。
今回はハムレット役を務める。「ものすごく大事な役で、今回の稽古も大変で、同じように熱が出まして。体も痛いし、心も。それくらい追い込まないと。元気いっぱいで、ひょうひょうとやる役ではないんだなと改めて思いました」としみじみ。
初日へ向けては「新しく鋼太郎さんが命を吹き込んでくれたので、最高の時間にしたいなと思っています」と意気込んだ。
埼玉公演のほか、宮城、愛知、福岡、大阪で上演される。