【取手競輪・ガールズ】野本怜菜〝平原効果〟で1着発進「声が出ないのに自然と叫んでいた」

1着スタートの野本怜菜(左)と2着の豊岡英子

取手競輪FⅠスマートリレーが6日に開幕し、ガールズ6Rで野本怜菜(25=埼玉)が逃げる豊岡英子(43=大阪)をG前チョイ差しして1着発進。「伸びてくれて良かった」と安どの表情を浮かべた。

前検日の5日には前走の久留米GⅠオールガールズクラシック後から、のどがイガイガしてせきが出ることを明かすなど状態に不安があった。レースでも「1着を取らなきゃと早めに仕掛けて飛んだら申し訳ないし、逆に見過ぎてしまった。チキりましたね」と反省点を挙げた。

そんな中でも結果を出せたのは、5日にテレビで同県の平原康多(41)が日本選手権で優勝する瞬間をテレビで目の当たりにしたこととも無縁ではない。「声が出ないのに自然と叫んでいた」と興奮し、刺激を受けた。

ホームバンクも違うため頻繁に顔を合わせるわけではないが、平原は「こんな私にもあいさつをしてくださる」という、憧れの存在でもある。

上々のスタートを切れたことで、状態面の不安は軽減された。「2日目は、もうちょっと気持ちよく仕掛けたい」。ダービー王の誕生に埼玉勢が活気づいている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社