ボクシングのＷＢＯ世界バンタム級タイトルマッチ（６日、東京ドーム）で、元Ｋ―１王者の武居由樹（２７＝大橋）が王者ジェイソン・モロニー（３３＝オーストラリア）に判定勝ちで王座奪取に成功した。
ボクシングデビューから圧巻の８連続ＫＯ勝利でベルト挑戦にたどり着いた武居は１ラウンド（Ｒ）から積極的に攻めるとサウスポーの構えでジャブを打ちつつ飛び込み左ボディーでとらえる。２Ｒにはそのボディーが下腹部に入り減点１が告げられるアクシデントもあったが、その後も強烈な攻撃を出し続け王者を追い込んだ。
４Ｒには右アッパーなどで相手の鼻から出血させるほど圧倒し、６Ｒ終了間際に右フックでグラつかせた。１２Ｒ終了直前に王者から仕掛けられた猛ラッシュで動きが止まる大ピンチもあったが、根性で立ち続けた武居は判定３―０で勝利を収めた。デビューから９戦での戴冠は日本人６位タイのスピード記録。新王者は「足立区から来た武居が東京ドームで世界王者になりました！ マロニー選手が強いのはわかっていたので必死に練習できたし、マロニー選手のおかげで強くなりました」と喜び、大歓声を浴びた。
