【DeNA】賛否生んだ筒香嘉智の早期復帰 三浦監督「さすがだな。背中が大きく見えた」

ヒーローインタビューで、ファンの歓声に応えるDeNA・筒香嘉智

番長采配がズバリ的中だ。DeNA・三浦大輔監督が6日のヤクルト戦(横浜)で、米球界から5年ぶりの古巣復帰を果たした筒香嘉智外野手を「6番・左翼」で先発起用。その筒香が試合を決める劇的な逆転3ランを放ち、チームは6―5で連勝を飾った。

ドラマが待っていたのは3点ビハインドの8回だった。佐野の適時打で2点差に追い上げ、なおも二死一、二塁で打席を迎えたのは筒香だ。球場内が異様な盛り上がりに支配された中、帰ってきたハマの大砲が放った打球は右翼席へ突き刺さる劇的すぎる逆転3ラン。漫画のような展開に、三浦監督からも満面の笑みがこぼれた。

試合後の指揮官は筒香の一発に「さすがだなと思いました」としてやったりの表情。4月中旬に米球界から復帰し、ファームで積んだ実戦の数については少なからず賛否もあった。それでも一軍昇格即スタメンでこれ以上ない結果。会心の一発を見届けた三浦監督は「いやもう球場全体が最高の雰囲気をつくってくれていましたし、ベンチから筒香の背中が大きく見えましたから」と振り返った。

やはり存在感も抜群のようで「ベンチにゴウ(筒香)がいるだけで、雰囲気が変わりましたからね。そういう選手です」と脱帽するばかりだった。

チームは2位に浮上。「最高の雰囲気なんでね。継続していけるように頑張ります」と語る番長の横顔が頼もしかった。

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