お立ち台でポーズを決める山川(左)と三森(撮影・西田忠信)
◆ソフトバンク9―4日本ハム(6日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクの三森大貴内野手(25)が、決勝の1号2ランを含む3安打4打点と大暴れした。
まずは2回に1点差に追い上げる適時打。同点の4回無死一塁では値千金の一発を右翼ポール際に運び、先発の北山を降板に追い込んだ。5回にも左前へ適時打を放ち、今季初登板だった和田毅投手(43)を援護した。
三森は1999年、和田は81年の生まれで18歳の年齢差があるが、同じ2月21日が誕生日。春季キャンプ中に、チームメートに一緒にお祝いをしてもらっているという。その大先輩に今季初勝利をプレゼントする活躍を「(勝ち越しの)その一打を打てたのはうれしい」と素直に喜んだ。
開幕直後に右手人さし指を骨折し、4月28日に1軍復帰したばかり。今季2度目の1試合3安打に「バッティングの感触は悪い感じがしない。しっかりと自信を持って打席に立てている」と胸を張る。
好感触の一番の要因はタイミングの取り方だ。昨季より「頭の中のリズム」をゆっくりにしたことで「バットがスムーズに出るイメージを持てた」。左肩にバットを置き、ひざで小刻みにタイミングを取るような動きが特徴だが、この動きは「別に動いてもいいし、動かなくてもいい」という。
「頭の中のリズム」の変化が好感触を導いた打撃で、得点圏打率も6割6分7厘と勝負強さが光る。「1打席を大切にやっていくだけ」。スタメン出場した6試合は全て「9番二塁」での起用。恐怖のラストバッターは他球団の脅威だ。(大橋昂平)