【中国】広州交易会が閉幕、バイヤー数が過去最高[経済]

中国最大規模の展示商談会「中国進出口商品交易会(広州交易会)」が5日、閉幕した。来場した海外のバイヤー(仕入れ業者)は4日までで24万6,000人(実数、以下同)。前回(2023年秋季)比24.5%増え、過去最高を更新した。

広州交易会は中国企業の製品を展示する輸出展がメインで、海外のバイヤーが中国製品を買い付ける。今回は215の国と地域からバイヤーが来訪。うち中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の対象国からのバイヤーが25.1%増の16万人、地域的な包括的経済連携(RCEP)加盟国が25.5%増の6万1,000人、ブリックス(BRICS)加盟国が27.6%増の5万2,000人、欧米が10.7%増の5万人だった。

■成約額は1割増

輸出成約額は4日までで10.7%増の247億米ドル(約3兆8,000億円)だった。うち一帯一路対象国のバイヤーとの輸出成約額は13%増の138億6,000万米ドルで、全体の56%を占めた。

広州交易会では、会場を使ったオフライン方式のほか、オンライン方式も採用しており、公式ウェブサイトをクロスボーダー電子商取引(越境EC)のサイトのように活用し、商品展示や商談などをオンライン上でも行っている。オンライン方式での輸出成約額は4日までで33.1%増の30億3,000万米ドルとなった。オンライン方式に参加したバイヤーは40万8,000人だった。

広州交易会は新型コロナウイルス流行前の数年間、バイヤー数が19万人前後、輸出成約額が300億米ドル前後で推移していた。バイヤー数は流行前の水準を上回ったが、輸出成約額は流行前の8割程度にとどまった。

広州交易会は春と秋の年2回開催する。今回は135回目。会場は広東省広州市最大のコンベンションセンター「中国進出口商品交易会展館」。

次回(24年秋季)の広州交易会は10月15日~11月4日に開かれる。

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