インドネシアの中ジャワ州政府は4日、中国の電動バイク大手、江蘇新日電動車(新日、Sunra)が同州クンダル経済特区で3日に電動バイク工場を着工したと発表した。同社にとって初の海外生産拠点で、2025年5月に稼働する計画だ。
新日の経営陣が3日、同州のナナ知事代行を表敬訪問した。新日の張崇舜董事長によると、中ジャワ州の工場はアジア市場向けの生産拠点となる。25年に100万台を生産する計画を示した。工場では約1,500人を雇用し、うち95%が地元人材になると述べた。
張氏は、人材のほか、電動バイクの主要部品の大部分を現地で調達する意向を表明。現地調達できない部品については、サプライヤーの工場を25年に誘致する計画を示した。
張氏によれば、1997年に電動バイクの生産を開始した新日は現在、中国国内に5カ所の生産拠点を持ち、年間の生産台数は1,000万台に達する。
ナナ知事代行は、23年に開催された中ジャワ州投資ビジネスフォーラムで、新日が同州への投資を確約したと説明。雇用創出のほか、技術や知識の移転にも期待を示した。