【フィリピン】米系ITBPO、拠点新設で250人雇用[IT]

フィリピン貿易産業省傘下の投資委員会(BOI)は6日、米国系のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)企業IT By Designの現地法人がマニラ首都圏タギッグ市に新拠点を開設したと発表した。250人規模の雇用を創出し、主力とする米国の中小企業向けのネットワーク管理事業を拡大する。

4月に同市の新興開発区ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)に拠点を新設した。同社のサニー・カイラ最高経営責任者(CEO)は「米国から人工知能(AI)の専門家を動員し、人材育成を通じてフィリピン人材の競争力を底上げしていく」と話した。

同社は米国とインドで事業を展開している。フィリピンには2011年に進出した。輸出型企業として米国企業向けに、ネットワークの運用・保守を含むマネージド・サービス・プロバイダー(MSP)業務やIT人材の紹介を手がけている。

フィリピンの顧客数は現時点で10社だが、人材確保を通じた事業拡大を目指している。将来は首都圏北方で企業が集まるパンパンガ州やサンバレス州クラークにも拠点を設置する計画を示している。

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