那須塩原の「関谷城鍬舞」 中高生、中心役担い披露 道の駅では観光客が注目

関谷城鍬舞を披露する地元保存会

 【那須塩原】県指定無形民俗文化財の伝統芸能「関谷城鍬舞(しろくわまい)」がこのほど、地元保存会によって関谷の「道の駅 湯の香しおばら」などで披露された。

 同保存会によると、関谷城鍬舞は豊作を祈願する田楽舞の一種で、城普請の道具に使った鍬(くわ)などを鳴らして踊ったことから城鍬舞と呼ばれたという。毎年、関谷の愛宕神社の例祭で奉納されている。

 保存会の20人は鍬(くわ)に見立てた金具を打ち鳴らしながら舞を披露。今回は、これまで大人が務めていた「太鼓打ち」など中心となる役割を地元の中高生が担った。道の駅を訪れていた観光客たちは、カメラを向けながら興味深そうに眺めていた。

 東京都中野区、会社員鹿海静香(かのめしずか)さん(49)は「子どもたちも参加して文化を継承しているのがすごい」と話した。

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