宇出津クラブ「負けん気で走り抜く」 奥能登から今年も出場 26日に金沢城リレーマラソン

トレーニングを続ける今井さん=能登町内

 26日に金沢城公園内の特別周回コースで行われる「利家とまつ」金沢城リレーマラソン2024~春の陣~(同実行委、北國新聞社主催)に、奥能登在住者を中心とした「宇出津アスリートクラブ」が今年も出場する。能登半島地震後、合同練習はできていないが、個々にトレーニングを積んでおり、メンバーは「被災を言い訳にせず、持ち前の負けん気で走り抜く」と誓う。

 宇出津アスリートクラブは11年前、能登町宇出津小の教職員とランニング仲間で結成した。金沢城リレーマラソンに毎年出場し、メンバーが町外へ異動になっても活動を続けている。7人で出場した昨年は、初めて3時間を切り2時間55分49秒でゴールした。

 地震後、メンバーは勤務先の小学校や教育施設などで仕事をしながら、各自で練習を積んでいる。震災に負けず出場を続けようと、珠洲市、能登町、穴水町、内灘町在住の6人でフルコースに挑むことにした。

 代表の田保美穂子さん(50)=珠洲市=は「最後まで気持ちもたすきも切らさずに走りたい」と意気込む。1人でトレーニングを続ける今井和人さん(42)=能登町=は「被災後だからと気負わず、楽しみたい」と語った。

  ●参加申し込み、10日まで延長

 実行委は、金沢城リレーマラソンの申し込み締め切りを10日まで延長した。フルの一般・職場仲間部門、ハーフは一般・ガールズ・ファミリーの各部門を設け、小学生以上なら参加できる。参加費は大人1人3500円、高校生以下1人1500円となる。システムサポートが特別協賛する。申し込み方法は公式ホームページに掲載している。

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