豊漁が続く富山湾のホタルイカ漁で、今年の水揚げ量が過去最多を更新することがほぼ確実となった。富山県水産研究所によると、1~4月の水揚げ量は3603トン(速報値)となり、これまで過去最多だった1992年の3895トンを上回る見通しだ。
昨年は年間418トンと不漁だったが、今年は3、4月の漁が好調で、過去10年の平均1261トンを大きく上回った。3月は計1153トン、4月は一日で90トンを超える日もあり、計2447トンが水揚げされた。
豊漁の要因について、県水産研究所は、昨年春に生まれたホタルイカが多く生き残っており、海流の影響で湾内に入り込みやすくなっている可能性があるとみている。
漁業関係者は「値段が安くなる分、全国に富山のホタルイカをPRするチャンスだ」と活気づいている。