4日で5000人突破 氷見「お菓子の美術館」 連休最終日もにぎわう

「お菓子の森」で本物そっくりのフルーツやクリームで装飾された動物を見て楽しむ来場者=氷見市芸術文化館

  ●夢の世界「食べたくなっちゃう」

 氷見市芸術文化館で開催中の「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見」(富山新聞社、北國新聞社主催)は6日、多くの家族連れらが訪れ、会期4日目で観覧者数が5千人を突破した。来場者は本物そっくりの「スイーツ」で華やかに彩られた「夢の世界」にどっぷりと浸り、連休最終日を幸せな気分で過ごした。

 「お菓子がいっぱいで食べたくなっちゃう」。家族4人で氷見を訪れた金沢市直江東の小沢楓ちゃん(4)は弟の伊吹ちゃん(2)と一緒に、「チョコレートの館」でイチゴの模型を手に作品に写りこんで記念撮影を楽しんだ。

 いろいろなスイーツで彩られた「お菓子の宮殿の晩餐会」では高岡市高陵小4年の樋川晴子さんが「おいしそう。全部食べられたらいいのに」と話し、弟の1年の正晴君も「食べて見たい」と感想を語った。

 友人3人で訪れた高岡市内免の会社員時長保奈美さん(32)は「すごくかわいくて、大きな展示もあってすごい」と目を輝かせた。氷見の会社に勤務しており、最後にブリや大漁旗などを表現したオリジナル作品「氷見」を見て感動した様子だった。

 お菓子の美術館は、現代美術作家の渡辺おさむさんが本物そっくりでカラフルな「スイーツ」で表現した展覧会で、思わず食べてみたくなる作品が300点以上並ぶ。会期は30日までで、観覧料は一般1200円、高校生・大学生800円、中学生以下は無料。障害者手帳持参者と同伴1人まで600円。

  ●世界に一つのパフェ完成! 食品サンプルの制作体験人気

 会場では食品サンプルのワークショップが開かれ、大勢の家族連れらが樹脂製のフルーツや接着剤で思い思いのカップパフェづくりを楽しんだ。

 日本食品サンプルアート協会(東京)認定インストラクターでTTサンプルの滝川真弓さん=富山市=が指導した。参加者は樹脂製のイチゴやメロン、クッキーなどを選び、接着剤をホイップクリームのように塗ったカップに飾り付け、世界に一つだけの作品を仕上げた。

 高岡市高陵小3年の竹村葵さんと悠ちゃん(4)は「どれもかわいくて選ぶのに迷ったけど、楽しかった」と笑顔で話した。

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