こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のもんちゃんです。
2024年4月24日から福岡県立美術館で開催されている「鹿児島睦(かごしま まこと) まいにち」展。陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島さんが地元福岡で開催する初の大規模な展覧会です。
今回は、プレス向け内覧会に参加させていただきました。
福岡在住アーティスト・鹿児島睦さん
陶芸家でありアーティストでもある鹿児島さんは、美術大学卒業後、インテリア会社に勤務しディスプレイやマネージメントを担当。その後、福岡市内にあるアトリエで陶器やファブリック、版画などを中心に制作しています。
日本国内のみならず、海外でも個展を開催し、世界中にファンが広がっています。作品制作の他、国内外のブランドへ図案の提供も行い、陶器にとどまらずファブリックやペーパーなどさまざまなプロダクトを発表。国際的なアートプロジェクトへの参加や壁画制作など、活動の幅は多岐に渡ります。
鹿児島さんによるライブペインティング!
内覧会では鹿児島さんによるライブペインティングが実施されました。
会場入り口のエントランスエリアにある大きな壁画に、下書きも無くスラスラと筆を滑らせる様子を、近くでじっくり見ることができました。薄い色からだんだんと濃い色が塗り重ねられ、壁画いっぱいに描かれた生き物や草花に命が吹き込まれているようでした。
エントランスから会場内部へと続く壁にも同じ鳥が描かれており、まるで物語が続いているかのような演出で、一気に展覧会の世界観へ引き込まれます。
動物や植物がモチーフのかわいい器が200点
会場内は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のための大きなテーブルや壁面に、動物や植物を豊かな色で描いたさまざまな器が約200点並びます。
存在感のあるマットな器たちは、模様や色も多彩。線彫りや蝋(ろう)抜きなどの技法と10色ほどの顔料で、生き物と草花がグラフィカルに描かれています。
大きさや形もさまざまで、ひとつひとつ見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。ひとつの器の中にそれぞれの世界が広がっているようで、どんな物語があるのか想像が膨らみますよ。
国内外のブランドとのコラボレーション
そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたプロダクツや作品が、「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介されています。
映像で紹介する鹿児島さんの「まいにち」
ここでは鹿児島さんの日々の制作を紹介する映像や、アトリエにあるお気に入りのアイテムなどが展示されています。
作家・梨木香歩さんの文で生まれた新しい絵本
作家の梨木香歩さんが、鹿児島さんの器を⾒て物語を書き下ろした絵本「蛇の棲む水たまり」。ここでは物語の中に分け入るように言葉と器が展示され、絵本の新しい鑑賞体験ができます。
全部欲しくなっちゃうオリジナルグッズ
展示会場を出るとオリジナルグッズコーナーが! アパレル、ステーショナリー、雑貨、フードなど、「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズが多数並んでいます。
絵柄の多くは同展の描き下ろしで、鹿児島さんが推薦した作り⼿を含め、丁寧な⼿仕事や伝統工芸とコラボレーションしたアイテムも。どのグッズもかわいくて、見ているだけでも楽しくなります。日々の暮らしに彩りを添えてくれるような、お気に入りの一品を見つけるのもいいですね!
「鹿児島睦 まいにち」展
会期:2024年6月23日(日)まで
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館、5月7日は休館)
場所:福岡県立美術館(福岡市中央区天神5-2-1)
入館料:一般 1,600円、高大生 1,000円、小中生 600円
※未就学児は無料、小学生以下は保護者同伴必要
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者1名及び特定疾患医療受給者証・特定医療費(指定難病)受給者証の交付を受けている方は無料