ハミルトン「レッドブルの1台に挑戦できてうれしい。今年一番のレースだったかも」メルセデス/F1第6戦

 2024年F1マイアミGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは6位、ジョージ・ラッセルは8位でフィニッシュした。

 ほとんどのドライバーがミディアムタイヤを選ぶなかで、ハミルトンはハードタイヤでスタート、すぐにニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を抜いたが、ミスにより抜き返され、10周目にようやく前に出ることができた。ピットストップの数周後にセーフティカーが出動し、角田裕毅(RB)の後ろに下がってしまったが、34周目にオーバーテイクし、前を行くセルジオ・ペレス(レッドブル)の後ろ1秒以内を走り続けた。しかし抜くにはいたらず、6位という結果になった。

2024年F1第6戦F1マイアミGP セルジオ・ペレス(レッドブル)を追うルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ラッセルはスタートで7番手から10番手まで落ちてしまい、セカンドスティントで履いたハードタイヤに苦しみ、角田から8.604秒差の8位でフィニッシュした。

 トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「ポジションを上げるのが難しいだろうことは分かっていた。このトラックで我々のマシンのハンドリングは良くなくて、特に低速コーナーで苦労させられた」と語った。

「ルイスはハードタイヤでのスティントでは苦しんだが、リスタート後、ミディアムコンパウンドではかなりマシンが良い状態になった。残念ながらストレートラインスピードが足りないために、ペレスを抜くことができなかった。ただ、終盤、彼とレースができたのは良かったと思う」

「ジョージは、スライドし続け、タイヤのグリップがないことで苦戦した。今後の数日で、原因を調べる」

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(57周/57周)
8番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

2024年F1第6戦F1マイアミGP ドライバーズパレードでのルイス・ハミルトン(メルセデス)とバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)

 ランド(・ノリス)とマクラーレンの優勝は、我がことのようにうれしいよ。彼らはどちらも素晴らしい仕事をしてきた。今日の勝利は彼らに相応しいものだ。マクラーレンがこれほどの競争力を示したことも素晴らしい。グランプリ初優勝がどれほど特別なことか、僕自身もよく知っている。ランドは本当によくやったよ。

 自分のレースについて言えば、コース上で何度か楽しいバトルがあった。ポジションを上げていくしかなかったから、とにかく全力を尽くし、いいオーバーテイクもいくつか決められた。終盤にはレッドブルの1台に挑戦していたほどで、彼らとレースができたことがうれしいよ。今日が今年一番のレースだったかもしれない。この勢いでプッシュし続けないといけないね。

 イモラでは、さらにいくつかの小さなアップグレードが投入される。他のチームも開発を進めているけど、僕らもハードワークを続けるつもりだ。

2024年F1第6戦F1マイアミGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(57周/57周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

2024年F1第6戦F1マイアミGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)がF1初優勝のランド・ノリス(マクラーレン)を祝福

 ランドとマクラーレンは本当によくやった。この勝利はまさしく彼に相応しいもので、実際のところ、もうこれまでに何度か勝っていて然るべきだったんだ。彼とは長い間一緒にレースをしてきた。ものすごい努力家だから、F1でもいずれは勝つだろうと思っていた。彼の優勝が自分のことのようにうれしい。

 僕自身のレースは厳しかった。スタートでいくつか順位を失い、ハードタイヤを履いた後半のスティントではペースが上がらず、ひどい苦戦を強いられた。これを課題として持ち帰り、どうしてそうなったのか分析するつもりだ。僕のスピード不足はまったく予想外だった。ルイスは力強いレースをしたのだから、このクルマに速さがあるのは間違いないんだ。

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