【ALL TOGETHER】ジェイク・リーが内藤哲也をピンフォール「シングルをやらせろ。アイツに言う権利はない」

内藤が得意のポーズを決める場面もあったが…【写真提供:新日本プロレス】

内藤、ジェイクのFBSに3カウントを聞く…

プロレス界初の業界団体「日本プロレスリング連盟 United Japan Pro-wrestling (UJPW)」の発足を記念したオールスター戦『ALL TOGETHER』が、5月6日、日本武道館で開催された。今大会は令和6年能登半島地震の復興へ向けたチャリティ大会でもあり、新日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、大日本プロレス、DRAGONGATE、スターダムの6団体が参加。本大会ならではの全8試合がラインナップされた。

セミファイナル(第7試合)ではGLG(Good Looking Guys)のジェイク・リー(ノア)がBULLET CLUB WAR DOGSのデビッド・フィンレー&ゲイブ・キッド(ともに新日本)が、新日本プロレスの人気絶頂ユニット、LIJ(LOS INGOBERNABLES de JAPON)の内藤哲也・鷹木信悟・辻陽太と対戦。ジェイクは先月突如新日本マットに姿を現し「内藤を狙う」と発言、4.27広島大会ではオーバー・ザ・トップルールながら内藤に敗北を喫している。

GLG&BCWD連合軍には、ドリラ・モロニーと外道が帯同。ロスインゴの3人が拳を空中で合わせようとしたところで、連合軍が奇襲を仕掛けゴング。まずは鷹木とゲイブが5.4福岡の激闘を思わせるようなぶつかり合いを見せ、辻から内藤と早いタッチワークでゲイブを攻めていく。しかし場外戦でペースを握ったゲイブは、見せつけるように内藤の得意のポーズを真似て見せ、フィンレーにタッチ。ここからフィンレー、ジェイク、またフィンレーが内藤を蹂躙していく。しかしゲイブが入ったところで内藤がピンチを脱出し、再び鷹木とゲイブの対戦へ。途中、ゲスト解説の武藤敬司さんの目の前でドラゴンスクリューからLOVEポーズを決める場面も。

ここからゲイブが奮闘し、鷹木に対し逆龍魂ラリアットを決めフィンレーにタッチ。フィンレーが攻め込むも、鷹木がうまく切り抜け、辻にタッチしフィンレーを痛めつける。しかしフィンレーも応戦し、一進一退の攻防へ。そして満を持して、内藤とジェイクのマッチアップが実現。内藤が優勢に進めるも、ジェイクがバックドロップで逆転。ここでフィンレーとゲイブもサポートに入るも、ロスインゴも抜群のチームワークで応戦。鷹木のパンピングボンバーから内藤のジャックナイフ固めでジェイクがカウント3に追い込まれるも、BCWDが内藤に攻撃を集中させ、最後はジェイクが内藤に完璧なFBSをヒットさせ、内藤から3カウントを奪った(17分46秒、片エビ固め)。

ジェイクに頭を打ち抜かれた内藤は完全にダウン【写真提供:新日本プロレス】

ジェイク、余裕のシングルアピールに内藤は…

バックステージでジェイクは「内藤とシングルをやらせろ。何もアイツに言う権利はないし。だって、負けたのだから。アイツとシングルやらせろ。シングルで、次はしっかりとこの足を顔面に叩きつけてやるよ。ブーイングしている客も、そうじゃない客も、もっともっと騒げ。お前らのヒーローが、内藤哲也が、踏まれたんだぞ。顔面を。この事態を、どれぐらい理解している? 改めて言う。内藤と、次はシングルをやらせろ」と猛アピール。

一方の内藤は、床に仰向けになり「今まで、ジェイク・リーって選手の名前も、顔も、知っていたけどさ、今日で完全に覚えたよ。名前、出身地、誕生日、血液型、もう全部分かっちゃった。それぐらい、ジェイク・リーに興味が湧いたよ。興味が湧いたってことは、どういうことか。そう、まさに、トランキーロ!あっせんなよ。またリング上で向かい合えるその日を、焦らずに待ってるぜ。カブロン!」とよろめきながらバックステージを後にした。橋場了吾

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