相馬野馬追の軍者会 騎馬武者 本番へ士気高め 福島県南相馬市

執行委員長の門馬市長から表彰を受ける村上さん(左)

 国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の騎馬幹部が集う軍者会は6日、福島県南相馬市原町区のホテル丸屋グランデで開かれ、今月末に迫る本番へ士気を高めた。

 約100人が出席した。5郷の螺役(かいやく)が市内原町区の相馬太田神社に向かって礼螺(れいがい)を吹奏した。相馬野馬追執行委員長の門馬和夫南相馬市長が「本番まで残りわずか。武士道精神にのっとり、威風堂々の野馬追執行を願う」と話し、多田宏政副大将や門馬光清軍師らに役付辞令と肩証(かたしょう)を交付した。

 席上、功労者として村上和男さん(中ノ郷騎馬会)を表彰した。多田副大将が訓示し、門馬軍師があいさつした。軍議を開き、祭典に関する申し合わせ事項を確認した。

 今年の野馬追は猛暑対策でこれまでより2カ月前倒しし、5月25日から27日までの3日間開かれる。前年比20騎増の388騎が出陣を予定している。

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