木製おもちゃ、いっぱい遊んで 佐賀大・矢野さん制作、施設に寄贈

佐賀大芸術地域デザイン学部の矢野日向子さんが制作した木製のおもちゃ

 佐賀大芸術地域デザイン学部4年の矢野日向子さん(22)が制作した木製のおもちゃが5日、みやき町の子育て支援施設「とっこい子育て広場」に寄贈された。手のひらサイズの木形を自由に組み合わせて使うおもちゃで、早速、子どもたちが夢中になって遊んだ。

 同広場の職員が昨年12月、同学部の木製玩具班が開いた手作りの木製おもちゃ展を訪れたことがきっかけで、寄贈が決まった。

 おもちゃのタイトルは「のっけて!ふしぎな仲間たち」。リンゴやプリン、花などさまざまな形をした木形と土台を組み合わせて使う。木形は小さなトンネルの中に入れ、押し出して土台に乗せる仕組みで、何が出てくるか分からないわくわく感も特長だ。

 贈呈式で岡毅町長は「木のぬくもりや安全性の高い木製のおもちゃのニーズは高く、大変ありがたい」と感謝。矢野さんは「飲み込まないサイズにしたり、形に制限があったりして大変だったが、子どもたちの元に届くことになりよかった」、木製玩具班代表の佐古野瑞穂さん(22)は「大人が想像する遊び方とは違っていても、遊んでくれるだけでうれしい」と話した。

 同町の中山凜乃ちゃん(6)と仁斗君(2)は「柔らかい感じがしてすごく楽しい」と喜んでいた。(井手一希)

木製のおもちゃを制作した佐賀大芸術地域デザイン学部の矢野日向子さん(左)と、同学部木製玩具班代表の佐古野瑞穂さん=みやき町のとっこい子育て広場

© 株式会社佐賀新聞社