福島市のJR福島駅西口駅前にあるイトーヨーカドー福島店は6日、閉店した。県都の代表的な商業施設として市民に親しまれてきた総合スーパーが約40年の歴史に幕を下ろした。
最終日は午前10時の開店前から周辺道路に多くの車が列を作り、買い物客でにぎわった。営業を終えた午後7時過ぎには店舗前の歩道を埋め尽くすほどの人が見守る中、従業員らが入り口に並び、吉田博之店長が謝辞を述べた。店中央のシャッターが下りる様子を多くの市民がカメラに収めていた。
福島店は1985(昭和60)年1月、昭栄製糸福島工場の跡地に開業した。店舗を運営するイトーヨーカ堂の親会社セブン&アイ・ホールディングス(HD)は昨年3月、イトーヨーカ堂の運営合理化策として国内店舗数の2割超を2026(令和8)年2月末までに削減し、93店舗にする方針を発表。県内では福島店に加え、郡山市の郡山店が26日に閉店し、イトーヨーカドーは県内から姿を消す。
福島駅周辺では東口駅前で中合福島店などがあったビルが取り壊され、再開発が進んでいる。しかし新ビルの完成遅れやホテル誘致断念など計画変更が相次いでいる。