「今シーズンで一番良くできた試合かも」3連勝&3位浮上の鹿島、指揮官ポポヴィッチもご満悦「良い影響をもたらす」

[J1第12節]柏 1-2 鹿島/5月6日/三協フロンテア柏スタジアム

鹿島アントラーズは5月6日、J1第12節で柏レイソルと敵地で対戦。2-1で競り勝ち、リーグ戦で3連勝を達成。3位に浮上した。

鹿島は開始4分に佐野海舟のスルーパスに反応した名古新太郎が左足でシュートを決め、先制に成功。その後もコンパクトな陣形を保ちながら追加点を狙った。

しかし、いくつかの決定機で決め切れずにいると、60分過ぎから徐々に柏のペースに持ち込まれる。

そして65分に柏の島村拓弥に同点弾を決められると、70分にはPKを献上してしまう。ただ、キッカーのマテウス・サヴィオがこれを失敗。事なきを得た。

終盤はオープンな展開になると、途中出場のチャヴリッチが奮闘。アディショナルタイムに鈴木優磨の浮き球のパスに反応して抜け出すと、GKとの1対1を冷静に制した。

【動画】柏戦でチャヴリッチが決めた決勝弾!
試合後に鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は、「失点するまでは、したたかに、賢く、共通理解を持って戦えていた。もしかすると今シーズンで一番良くできた試合かもしれない」と、後半途中までの戦いぶりを称賛した。

また、失点の前後では「自分たちのやるべきことが上手くできない時間帯もあった」と認めた一方で、勝利を収めたチームにこうコメントした。

「我々がひとつになって、本当に苦しみながら勝ち取った勝利。全員で、今日の勝点3を掴み取ることに成功したと思っています。苦しい試合でしたけれど、こういう勝利はこの後もチームに非常に良い影響をもたらすと思っています」

苦しみながらも掴んだ白星が、チームの勢いを加速させそうだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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